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2023年03月 16
番組での予言的中も…宝くじの知名度向上に貢献した占星術師
池田(totoONE編集部)



 3月9日、イギリスで最も有名な占星術師だったミスティック・メグさんという方が亡くなりました。80歳のメグさんは2月末にインフルエンザでロンドンの病院に入院。治療を受けていましたが、そのまま息を引き取ったそうです。

 宝くじとは関係ない話題と思われるかもしれませんが、実はメグさん、イギリスの公共放送局『BBC』の国営宝くじ番組に1994年から2000年まで出演していました。彼女の役どころは、占星術を使ってロトくじの当せん番号を予想したり、水晶玉をのぞき込んで誰がジャックポット(大当たり)を引き寄せるのかを予言したりすることでした。

 どの程度の的中率を誇ったのか定かではありませんが、実際にジャックポットを言い当てたこともあるそうです。1997年3月、メグさんは「サンダーランドで購入されたチケットからジャックポットが出る」と予言。そして、実際にサンダーランドのシンジケート(仲間うちでお金を出し合ってくじを購入するグループ)がジャックポットを引き当てました。金額は240万ポンド(現在のレートで約3億9200万円)。占星術師としての本領が発揮された瞬間でした。

 この番組出演によってメグさんは全国的に人気を博すようになり、新聞などの占いのコーナーに寄稿したり、多くの著書を出版したりしました。「ミスティック・メグ」という名前は未来を予測することの代名詞的な存在としてイギリス国内で認知され、政治家が将来の見通しについての質問を受けた際には「私はミスティック・メグではない」と言って回避するまでになったそうです。

 イギリス国営宝くじの販売がスタートしたのは1994年。メグさんは番組出演を通じて宝くじの知名度向上に大きな役割を果たした功労者と言えるでしょう。

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注意:このコンテンツはtotoONE編集部の著作で制作しております。