totoONEコラム

　ジェリーさんが購入した『ウィンフォール』は、49個の数字の中から6個を選ぶ形式のくじです。1等の当せん者が出なければキャリーオーバーが発生するのですが、それが500万ドル（約6億9300万円）に達した場合、その金額が2位以下の当せん者に振り分けられる「ロールダウン」というルールがありました。当然ながら、1等よりも2等以下のほうが当せん確率は高くなります。ジェリーさんが計算したところ、このケースで多くの点数を購入した場合、獲得できる当せん金額がくじの購入金額を上回る可能性があることに気づきました。

　実際に3600ドル（約50万円）分のチケットを購入したところ、6300ドル（約87万円）の当せん金を手にすることができました。ジェリーさんは仲間を集めて妻のマージさんも含めたシンジケートを結成し、上述の条件になった回のロトくじを購入し続けます。その後、ミシガン州は売上不足を理由に『ウィンフォール』の販売を終了しますが、ジェリーさんは約1400キロ離れたマサチューセッツ州にも『キャッシュ・ウィンフォール』という同じルールのロトくじがあることを発見。タイミングを見計らいながら車で14時間かけて移動し、同州でロトくじを購入して当せん金をゲットしていました。

　その後、ボストンのメディアがシェルビー夫妻の存在を明らかにしたため、マサチューセッツ州も『キャッシュ・ウィンフォール』の販売を終了。当せんを繰り返した夫妻に対して当局から捜査が入りましたが、もちろん不正は一切していません。夫妻は当せん金を家族のために使いながら、一部を寄付などに回して静かに暮らしているそうです。

　さて、第1234回のBIGでは約2億1000万円の1等が3口誕生しました。次回は第1325回です。現在、BIGでは1等の当せん金が最高7億7万7000円になる特別回が実施されており、いつも以上の高額当せんのチャンスがあります。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。