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2021年05月 06
郵便番号を扱うロトくじが、イギリスの社会問題に大きく貢献
池田(totoONE編集部)

 イギリスでは近年、失踪者の多さが社会問題になっていると言います。年間の行方不明者は17万6000人にも上るそうで、人口10万人あたりで換算するとアメリカや他のヨーロッパ諸国よりも多く、日本と比較すると4倍近くにもなります。

 こうした行方不明者の捜索に尽力している慈善団体が「ミッシング・ピープル」です。イギリス全土にネットワークを持ち、フリーダイヤルやメール、チャット、テキストメッセージなどを駆使しながら情報収集し、行方不明者を発見して自宅に連れ戻す活動をしています。彼らの活動は当然お金がかかりますが、その活動資金には宝くじが大きく関わっているようです。

「ミッシング・ピープル」は「ピープルズ・ポストコード・ロッタリー」というロトくじの運営団体から、13年間にわたって資金提供を受けています。同くじは売り上げの32パーセントがチャリティーに使われており、その一部が「ミッシング・ピープル」に提供されています。その金額は累計で750万ポンド(約11億3900万円)になると言われています。

 新型コロナウイルスの流行により、「ミッシング・ピープル」の活動もリモートワークが増えました。そのための準備にも資金が必要でしたが、「ピープルズ・ポストコード・ロッタリー」からの資金提供が大いに役立ち、実に9000人ものスタッフがサポートを受けることができたそうです。

「ピープルズ・ポストコード・ロッタリー」は、郵便番号がそのまま当せん番号になるロトくじです。住所を表す数字を扱っているからこそ行方不明者を自宅に戻す活動をサポートしているのかもしれないですし、運営団体のラウラ・チョウ氏は「『ミッシング・ピープル』の活動を支援することは、この国の人々にとって非常に重要なこと」とその意義を語っています。この活動支援により、1人でも多くの行方不明者が発見され、自宅に戻れるようになることを願ってやみません。

 さて、第1238回のBIGでは1等の約1億200万円が2口誕生しました。次回は第1239回です。高額当せんのチャンスがありますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

注意:このコンテンツはtotoONE編集部の著作で制作しております。