totoONEコラム

「抽選日の当日にチケットを購入していたんだけど、翌朝（12月29日）、目覚めた時にはそのことをすっかり忘れていたんだ。その日は休みだったので、ゲームをしようと思ってプレイステーションの電源を入れた。そして、画面がロードされている間にメールをチェックしたら、当せんを知らせるメールが来ていたんだ」

　エヴァンスさんは当せんを知った時の様子をそう振り返っています。少し前に5ポンド（約700円）に当せんしたことがあったため、同じようなものだと思ってあまり気にしなかったそうです。しかし、その後にアプリで当せん番号を確認したところ、ジャックポットを引き当てていたことを知りました。

　総額約5億円の当せんを知っても、エヴァンスさんは冷静でした。彼は「頭をクリアにするために」趣味のロッククライミングに出かけました。動揺して手を滑らせたら大けがにつながりそうなものですが、全く意に介さなかったそうです。

　大晦日は友人たちと一緒に過ごしましたが、その時も舞い上がって当せんを言いふらすことはしませんでした。そして、新年を迎えて初めて、彼は自身が億万長者になったことを静かに明かしたそうです。

　21歳の若さで大金を手にしたエヴァンスさんですが、仕事を辞めるつもりはなく、ライフスタイルを変えるつもりもないそうです。「新型コロナウイルスが収束したら、家族と一緒にカナダへスキー旅行に行きたい。アラスカにも行ってみたい」と使い道を語りました。常に冷静だから、というわけではないでしょうが、彼は寒い地域がお好きなようです。