totoONEコラム

「行ってみたい世界の観光地」や「人気観光スポット」などのランキングで、必ずと言っていいほど上位にランクインするペルーのマチュピチュ遺跡。インカ帝国が栄えていた時代、標高2400メートルの場所に建造されたものの、スペイン人による征服を機に放棄され、20世紀初旬に「再発見」された空中都市です。その後、発掘調査が進められ、1983年には複合遺産として世界遺産に登録されて大人気の観光スポットとなり、現在では遺跡の保護・保全のため、1日の入場者数が制限されるほどになっています。

そのマチュピチュの敷地内に「聖なる岩」と呼ばれる大きな一枚岩があり、これに触ると大きなパワーをもらえる、ということで人気を博していますが、実を言うとそんなことをする必要はありません。マチュピチュの遺跡全体が、強烈なパワースポットになっているのです。

インカの人々は、山や川、巨石、太陽や月といった自然物を信仰の対象とし、これらを「ワカ」と呼んで崇拝していました。「マチュピチュ」という名前は本来、この遺跡を抱える山の名前なのですが、マチュピチュ山はインカの人々にとってのワカでした。また、マチュピチュの写真では正面に頂上のとがった山が見えると思いますが、この山（ワイナピチュ山）もワカとして信仰の対象になっていました。麓に目を転じると、両方の山を取り囲むようにウルバンバ川が蛇行しながら流れています。この川ももちろんワカです。つまり、マチュピチュ遺跡は神々に取り囲まれた霊験あらたかな場所。だからこそ、インカの人々はここに居住地を築いたのです。

マチュピチュに行って、心が洗われたような気分になったあなた。それは気のせいではなく、実際に大きなパワーを授かった証なのかもしれません。パワーが消えないうちに、BIGにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。インカの人々が信じたワカの力を、ぜひ試してみてください。