totoONEコラム

　2009年のカナダでも、約440万カナダドル（約3億8000万円）の高額当せんを果たしたバリー・シェルさんが、喜びの会見に出席して報道陣を前に笑顔を見せていました。ところが、当時45歳だったバリーさんは会見直後に逮捕。前代未聞の出来事の裏側には、高額当せんならではの経緯があったようです。

　バリーさんは、同年7月18日にくじで当せんを達成。20日に運営会社が開いた記者会見に出席する運びとなりました。しかし、運営会社から求められた身分証明のため、バリーさんが提示したのは1994年に取得した免許証。写真には、現在のバリーさんよりも随分と痩せ細った人物が写っていたとのことです。

　混乱した運営会社が警察に身元確認を依頼したところ、バリーさんには2003年に窃盗の容疑で逮捕状が出ていたことが判明。思いもよらないところから情報が出てきたことで、当せん会見直後に御用となりました。ちなみに、バリーさんの当せん金は窃盗容疑とは無関係。当せん金はしっかりと本人に渡ることになったそうですよ。

　世間の注目を集める宝くじだからこそ、生まれたエピソードと言えますが、高額当せん者が記者会見に出席しない日本においては起こることのない事例かもしれませんね。とはいえ、もちろん悪事はいけません。第731回BIGでは、2開催ぶりに1等6億円が誕生。約37億円の高額キャリーオーバーも積み上がっているため、次回の第732回における6億円の複数当せんにも期待が膨らんでいますから、潔白の身で当せんを果たしましょう。