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2014年07月 03
高額当せんで果たされた親子の約束
小谷(totoONE編集部)

 ワールドカップの試合が対象となった第702回BIGは、いかがだったでしょうか。結果は、1等最高6億円が1口誕生。前回の第700回に続いて、2開催連続で6億長者が生まれたこともあり、史上初となるワールドカップBIGは大変な盛り上がりとなりました。ちなみに、開催国のブラジルでもくじは大人気。最近も高額当せんが生まれたそうですが、当せん者の行動が、大きな話題を呼んでいるとのことですよ。

 話題の中心となっているのは、ブラジル西部のマットグロッソ・ド・スル州で農業を営む70歳の男性。何でも、4月に南米最大級のくじである“メガセナ”で、3760万レアル(約17億円)の超高額当せんを果たしたというからビックリですね。ところが、さらに驚かされるのが当せん金の使い道で、一部をがん治療の病院に寄付したそうですよ。

 地元紙によれば、この男性は長年に渡り、10キロも離れた売場で毎週同じ番号のくじを購入していたといいます。今回は、たまたま機械が自動で選んだ番号のくじを2口購入し、その内の1口で当せん。そして、超高額の当せん金を得ると、くじを購入した売場にエアコンを寄付し、同州に3カ所あるがん治療病院に合計で当せん金の1割に当たる370万レアル(約1億7000万円)を贈ったそうです。なお、病院側は、今回の寄付金を放射線治療用の病棟を建てる費用に充てる意向を示しているようですよ。

 一躍、時の人となった男性ですが、実は父親をがんで亡くしていたという過去を持っていたといいます。本人は、「亡くなった父親との間で、くじに当せんしたらがん病院に寄付することを約束していたんだ」と言います。彼は父親をがんで亡くした後、30年間くじを購入し続けていたそうです。永遠の別れを経てもなお、抱き続けた思いによって親子の約束は果たされました。

 Jリーグが対象の第709回は、販売期間が約3週間となります。思いの強さが、当せんを引き寄せるかもしれませんね。

注意:このコンテンツはtotoONE編集部の著作で制作しております。