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2011年12月 02
世界で初めて販売された国営宝くじ
奥田(totoONE編集部)

第545回totoは投票率で多くの支持を集めた11チームが順当に勝利したため、totoとしてはやや低めの配当になりました。とは言え、1等当せん金は約94万円ですから、幸運を手にした180名にとっては、大満足の結果となったのではないでしょうか? 当せんされた皆さん、おめでとうございます!
さて、今回からスタートするこのコラムでは世界中のくじにまつわるエピソードを紹介し、totoユーザーの皆さんにより“くじの魅力”をお伝えしていきましょう。というわけで、第1回目の今回は世界で『初めて販売された国営宝くじ』について紹介します。


そもそも教会や寺院などの修復のために掛かる費用を捻出する目的で販売されていた宝くじ。その歴史は古く、“商品化”されたのは、いわゆるローマ時代と言われています。そして『国営くじ』となるとグッと時代は流れ、16世紀のフランスという説が有力視されています。

当時のフランス国王、フランソワ1世は“大の戦争好き”として知られていました。時間があれば、国土を広げようと隣国に遠征を繰り返していたそうです。とりわけお隣りのイタリアには執着心があったようで、その支配権を巡って何度もハプスブルク家と争っていました。結局、このイタリア戦争(1521年~1544年)で惨敗したフランスは、国土も広がらず、兵士も疲弊し、財政的にもかなり苦しい状況に追い込まれました。

そんな折、フランソワ1世は建築家のレスコーを招いてルーブル宮殿の建設に着手します。ところが、当時のフランスはイタリア戦争敗戦で財政的にとても困窮していたため、莫大な建設費を捻出できるはずもありませんでした。そこで思いついたのが、LOTERIEと呼ばれた宝くじ。そう、これが国営宝くじとしては、世界で最初というわけです。

さて、このLOTERIEですが、「少ない投資金で巨万の富が手に入れられるチャンス」と当時のパリ市民なども大喜び。一大ブームが巻き起こっていたのかもしれません。何しろ、度重なる敗戦ですっかり信頼を失っていたフランソワ1世は、この“大当たり”で、無事、ルーブル宮殿を完成させたのですから。

とかく、「千里の道も一歩から」とか「ローマは一日にしてならず」などと言いますが、大きな夢を実現するためには、堅実に、そして着実に一歩一歩進んでいかなければ行けません。そんなことは百も承知と考えつつも、フランソワ1世のような誰もが思いつかないような“斬新なアイディア”があれば、一気に夢に近づけるのかもしれません。そんなことに思いを馳せながら皆さんも今回のtoto予想にチャレンジしてみましょう!

[山形vs広島]

泥沼状態の山形に広島攻撃陣が襲撃
相性からも広島優位と読むのが鉄板

第32節の福岡との“最下位対決”に敗れ、18位に転落した山形。前節の名古屋戦では0-3の大敗を喫し、リーグ戦5連敗と後味の悪いシーズン終盤戦となっている。

今節はホームでの最終戦だが、相手は高い攻撃力を誇る広島。厳しい戦いを強いられる可能性は非常に高い。

対する広島は前節の大宮戦に勝利し、7位に浮上。J1ではリーグ戦7位まで賞金が出るため、是が非でも今の順位をキープしたいはずだ。また、この試合で勝ち点3を積み上げれば、鹿島を抜いて6位に上がる可能性も残しており、選手はもちろんクラブ全体のモチベーションは高いだろう。

両者の通算戦績を見ると、10勝1分3敗で広島が圧倒。今シーズンの対戦でも佐藤、李ら攻撃陣がゴールネットを揺らし、3-2で勝利している。


[横浜Mvs鹿島]

ホームで5試合連続勝利がない横浜M
常勝軍団のプライドで鹿島に軍配


横浜Mは前節の川崎との“神奈川ダービー”に大敗し、リーグ戦2連敗を喫した。直近のリーグ戦10試合の戦績を見ると、2勝3分5敗と負け越していることに加え、ホームでは5試合連続白星から見放されている。

対する鹿島は横浜Mとは対照的に、直近のリーグ戦10試合で3勝5分2敗と負けないサッカーで安定した戦いを披露。常勝軍団と称された強さが戻ってきている。

横浜Mとの直近5試合を見ると、2勝1分2敗と互角だが、日産スタジアムでの5試合は3勝2敗と鹿島が勝ち越している。また、第7節ではホームで0-3で敗れているだけに、今節に懸けるモチベーションは鹿島の方が上と見ていいだろう。


[C大阪vs福岡]

ともに低調の両チーム
地力と相性でC大阪勝利は堅い

C大阪と福岡はともに、直近のリーグ戦5試合を1勝1分3敗と低空飛行を続けている。

12位のC大阪は前節の柏戦で1-1のドロー。2連敗中と低調だったが、何とか首位柏から勝ち点1を手にした。わずかだが、体勢を立て直したC大阪は福岡との相性が良い。

通算戦績では20勝6分6敗。さらに直近10試合では7勝2分1敗と“お得意様”にしていることは間違いない。第14節でも清武のゴールなどで3-0の完封勝利。相性では問題なく、C大阪優位と言える。

唯一の不安材料は清武のゴール不足。攻撃の中軸を担う同選手は約3カ月ゴールから見放されている。やや苦戦中の司令塔だが、11月27日に第一子が誕生。同選手の「家族がひとり増えたことで、より一層責任感が出ました。家族を守っていくという責任を持って、これからももっとがんばっていきたいと思います」というコメントどおり、リーグ戦最終節でのモチベーションは誰よりも高いはず。前回対戦でも得点しているだけに、ホームに集まったサポーターと家族のために自身のゴールでチームを勝利に導くだろう。

注意:このコンテンツはtotoONE編集部の著作で制作しております。