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2024年09月 05
“シマウマ”は番狂わせの象徴!? ブラジルで普及している動物宝くじ
池田(totoONE編集部)

世界のくじ事情



 ブラジルには『Jogo do Bicho(ジョーゴ・ド・ビチョ/動物宝くじ)』という宝くじがあります。起源は1892年。リオデジャネイロのある動物園の創設者が集客のために入場チケットにライオンやトラ、ゾウなど25種類の動物の絵を印刷したのが始まりです。チケットは絵柄をランダムにして入場者に手渡されるとともに、動物園側は毎日1種類を「本日の動物」に指定。閉園の時に「本日の動物」が発表され、同じ動物が印刷されたチケットを持つ人に入園料の20倍となる当せん金が支払われたそうです。

 人気を博したこの『動物宝くじ』のシステムは瞬く間にブラジル全土へと広がり、動物園とは無関係の『動物宝くじ』が街のあちこちで行われるようになりました。インターネットが普及した昨今は、オンラインでも行われているとのことです。

 実はこの『動物宝くじ』、連邦当局は1895年に違法認定して、禁止にしました。しかし、その効果は全くなく、公然と行われているのが実情です。ただ1州、ブラジル東部にあるパライバ州では州政府によって合法と認められており、公営で実施されています。

 ちなみに、この『動物宝くじ』には動物園でおなじみのシマウマの絵柄がありません。これにちなむ逸話として、1964年のサッカーの試合に関するものがあります。ポルトゥゲーザというクラブが格上のヴァスコ・ダ・ガマと対戦した際、ポルトゥゲーザの監督が「ヴァスコ・ダ・ガマに勝てるか」と尋ねられ、「それは『動物宝くじ』でゼブラ(シマウマ)を引くようなものだ」と答えたそうです。

 つまりは「不可能なことだ」と言いたかったのですが、いざ試合になると、ポルトゥゲーザはヴァスコ・ダ・ガマに勝利してジャイアントキリングを起こしました。これ以来、ブラジルでは「ゼブラ」が番狂わせを意味する言葉として使われるようになったそうです。サッカー界も影響を受けているなんて、驚きの展開ですよね。

 さて、BIGでは現在、1等の当せん金が増額され、最大7億7万7000円になる特別回を実施しています。次回は第1478回です。いつも以上の高額当せんのチャンスがありますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

注意:このコンテンツはtotoONE編集部の著作で制作しております。