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2023年11月 09
有名スタジアムのボックス席やいわくつきの邸宅まで当たるメキシコの宝くじ
池田(totoONE編集部)

世界のくじ事情



 少し気の早い話ですが、2026年のFIFAワールドカップはカナダ、メキシコ、アメリカの3カ国で共催されます。メキシコでは1970年大会と1986年大会に続いてメキシコシティにある「エスタディオ・アステカ」が試合会場になることが決定しました。ディエゴ・マラドーナが“神の手”と“5人抜き”を見せたあのスタジアムが、再びワールドカップの舞台となります。

 「エスタディオ・アステカ」は2019年までにスタンドの改修工事が行われ、ボックス席などが整備されました。メキシコにはそのボックス席が賞品になるロトくじがあります。国営宝くじ「ロテリア・ナシオナル」の『グラン・ソルテオ・エスペシアル』というくじです。

 『グラン・ソルテオ・エスペシアル』は数カ月に1回開催されるくじで、賞金の他に豪邸や土地などがそれらの維持管理費と合わせて提供されます。「エスタディオ・アステカ」のボックス席が賞品になったのは、9月16日の独立記念日にあわせて開催された回。ピッチを間近に見渡せるボックス席(20席と車4台分の駐車スペース付き)ともうひとつ、一大リゾート地のカンクンにある豪勢なヴィラが特賞として提示されました。ボックス席は向こう20年間の利用権となっているそうで、「ロテリア・ナシオナル」の代表者は「そのボックス席でワールドカップも観戦できると思う」と語っています。

 この『グラン・ソルテオ・エスペシアル』では、2021年の独立記念日にあわせて開催された回でも「エスタディオ・アステカ」の別のボックス席が賞品になりました。また、その時はシナロア州クリアカンにある邸宅も賞品として出されて話題を呼んだそうです。

 実はその邸宅、メキシコの麻薬王として名を馳せた人物の自宅だったとのこと。浴室の下に秘密の地下トンネルがあり、その人物がトンネルを使って逃亡したことでも知られる邸宅は18万4000ドル(約2700万円)の価値があったそうです。もちろん、賞品として出された際にはトンネルは塞がれていました。こうしたワケあり物件を「高額の維持費がかかる物件を、目に見える形で社会に利益をもたらすものに変えるため」に賞品としてしまうのもメキシコならではと言えるかもしれません。

 さて、BIGでは現在、1等の当せん金が最高7億7万7000円になる特別回が開催されています。第1406回では7億7万7000円の1等が1口誕生しました。次回は第1407回です。約5億100万円のキャリーオーバーが発生しており、引き続き高額当せんのチャンスがあります。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

注意:このコンテンツはtotoONE編集部の著作で制作しております。