totoONEコラム

　当時のブルさんはレンガ職人として働いており、奥さんとの間に2人の子供がいました。しかし、いろいろあって2016年に離婚。一人になったブルさんは2018年12月、地元に2エーカー（約8100平方メートル）の土地を購入し、その半年後に“夢の家”の建設に着手します。業者に頼むのではなく、自らの手で家を建てていきました。

　購入した土地にはもともと3つの部屋があるバンガローが建っていました。ブルさんはその半分を壊し、残った部屋で生活しながら作業を続けることに。レンガ職人であるブルさんにとって、家を建てる作業はそれほど難しいものではありませんでした。しかし、2020年3月、コロナ禍によるロックダウンという事態に直面します。

　それを機に、ブルさんは作業により没頭していきました。「一人暮らしをしていましたが、家を建てる作業をしていたおかげで孤独を感じずに済みました」と振り返ります。コロナ禍によるロックダウンが緩和されると、建設業者の仲間たちも作業を手伝ってくれるようになり、4年をかけてついに“夢の家”が完成しました。

　敷地内には噴水を備えた池を造り、ブルさんはこれを「レイク・ロックダウン2020」と名づけました。池では数百匹の金魚と10匹ほどの鯉を飼っているそうです。池のほとりには「ロックダウン・ロッジ2020」と名づけたロッジも造っています。

　そして、4つのベッドルームと3つのバー、小さな室内プール、2つの暖炉などを備えた母屋も完成しました。家の周りに備えた2つのジャグジーや友人とスポーツ観戦を楽しめる大型のプロジェクタースクリーン、照明やカーテン、スピーカーなどをすべてスマートフォンで操作できるIoTシステムもブルさんの自慢だそうです。

　「この家のおかげでロックダウンを乗りきることができました。建設作業がなかったら、どうなっていたか分かりません。作業が終わった後、大きなご褒美をもらったようなものです」と語るブルさん。高額当せんを得て豪邸を購入する人は少なくありませんが、自ら豪邸を建ててしまった人はブルさんだけかもしれませんね。

　さて、第1400回のBIGでは約5億7400万円の1等が2口誕生しました。次回は第1402回です。高額当せんのチャンスがありますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。