totoONEコラム

　当せん者として紹介された会見の席上で「信じられない気持ちだ。涙が止まらないよ」とうれし涙を流していたシンポリオスさん。実は当せんした瞬間、少しかわいそうな状況に直面していました。

　その日の夜、シンポリオスさんは『ロトマックス』の8000万カナダドルのジャックポットがサレーで販売されたチケットから出たことを知ります。そこでシンポリオスさんは奥さんに「俺たちは億万長者だ」と冗談半分で語りかけたのですが、奥さんは不機嫌でした。

　「娘が寝ているんだから、今すぐその冗談をやめてくれない？」

　奥さんの言葉どおり、その日シンポリオスさんの娘さんはちょっと体調を崩しており、ベッドに入って眠っていました。シンポリオスさんと奥さんも早めに就寝することにし、部屋の明かりを消してベッドに入ります。

　ですが、シンポリオスさんは当せん番号が気になって仕方ありません。懐中電灯を取り出し、その明かりを頼りにして当せん番号をチェックしました。すると、購入したチケットが8000万ドルに当せんしていたのです。

　シンポリオスさんは叫び声を上げながら飛び起き、部屋の明かりをつけました。先ほどシンポリオスさんの言動をたしなめた奥さんですが、今度は激怒します。喜びながらも身の危険を感じたシンポリオスさんは「人生を変えるようなできごとが起こったんだ」と奥さんをなだめ、ようやく喜びを分かち合ったのでした。

　カナダで暮らすシンポリオスさんはもともとフィリピンの出身で、移住後は厳しい生活を送っていました。「これからは家族とより多くの時間を一緒に過ごしたい」との思いから、8000万カナダドルの小切手を受け取る直前に職場へ退職する旨を伝えたそうです。豪邸の購入やフィリピンへの帰郷、ロサンゼルスに行って大好きなバスケットボール選手のプレーを見ることなど、さまざまな計画を立てる中、地域社会への貢献や慈善団体への寄付なども考えているようです。何はともあれ、夫婦仲良く過ごしてほしいですね。

　さて、第1539回のBIGでは1等の6億円が1口誕生しました。次回は第1541回です。約10億7400万円のキャリーオーバーが発生しており、引き続き高額当せんのチャンスがありますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。