totoONEコラム

　この常連の男性、実はホームレスで、長年にわたって路上生活を送っている方とのこと。とはいえ、自堕落な生活をしているわけではなく、店主のウィルソン・サマーンさんも彼のことを信頼しており、商品の補充などの仕事を提供していたこともあるそうです。膝を痛めたためその仕事を続けることはできなかったそうですが、リカーショップに通ってロトくじを購入しているのですから、他にも男性のことを信頼して何らかの仕事をくれる人がいるのでしょう。

　常連の男性はくじを購入し、その場で削り始めます。そして、店主に呼びかけました。「ウィルソン、ちょっと来てくれ。これは本当なのか？」。

　削ったくじには大きな桁の数字が記されていました。「10万ドル（約1400万円）当たった！」と常連の男性は興奮しましたが、サマーンさんは彼の間違いに気がつきます。「10万ドルじゃない。100万ドル（約1億4200万円）だよ。おめでとう！」

　100万ドルの当せんを知り、常連の男性は「自分はもうホームレスじゃないんだ！」と喜んだそうで、サマーンさんも「彼以上に興奮したし、必要としている善良な人が当せんして本当にうれしかった」と語っています。

　常連の男性は街から離れた場所にあるカリフォルニア州ロトくじの事務所にチケットを持って行き、当せん確認をしなければならなかったのですが、ホームレスということもあって移動手段がありません。「チケットを郵送しよう」とも考えましたが、それを聞いたサマーンさんが即答。「車で連れて行くよ。郵送してなくなったら大変だ」。このやりとりからも、男性が信頼されていることがうかがえます。

　常連の男性はサマーンさんの運転する車で事務所に向かい、当せん確認を依頼しました。正式に認められるまで少し時間がかかるそうですが、サマーンさんのお店で100万ドルのチケットが販売されたことは確認されているため、まず間違いないでしょう。男性は念願のマイホームと自家用車を購入し、残りを投資と貯蓄に回すつもりだそうです。また、サマーンさんにも当せんくじ販売店へのボーナスとして5000ドル（約70万円）が与えられることに。男性には自宅を構えた後もサマーンさんのお店に通い続けてほしいですね。

　さて、第1531回のBIGでは、1等の6億円が2口も誕生しました。次回は第1532回です。約14億7800万円のキャリーオーバーが発生しており、引き続き高額当せんのチャンスがありますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。